『最新重要判例250刑法第6版』




法科大学院も4年目をむかえようとしている。そして裁判員制度も、いよいよ始動する。法律学も変化して行かざるを得ない。その方向性は、まだまだ完全には見えてきてはいないといえようが、判例の重要性が高まっていくことは疑いない。特に教育の場では、その点についての異論は少ないであろう。実務を直接意識せざるを得ない法科大学院のみならず、学部の刑法の講義においても判例の動向を正確に把握する必要性は高まっていく。法改正の動きも活発化しているが、「生きた刑法」を学ぶ上で立法動向以上に重要なのは、新しい判例の内容なのである。そして、最近非常に興味深い判例が目立つ。
 平成8年春に初版を出して以来、ほぼ2年おきに版を改めてきた。旧版をお持ちの方には申し訳ないのであるが、判例が動く以上この程度の間隔で改版する必要があるように思われる。今回は、39の新判例を追加した。また、新判例を織り込んで大きく書き改めたものが、6件ある。ほとんどは差し替えたが、旧判例も残しておいた方が学習上合理的だというものが残らざるを得ず、編集部と相談の上、262判例の解説を載せることにした。
 なお、刑法総論の教科書の改版に際し、説明の順序を、客観的構成要件の後に主観的構成要件を説明し、違法性阻却事由はその後に回すという形に改めた。本書においても、そのような順序で判例を配列させていただいた。旧版とは配列が異なる点、ご注意いただきたい。
 なお、本書以降の最新判例情報はHP(http://home.catv.ne.jp/rr/maedam/)で、提供したいと考えている。さらに旧版の読者にも今回の改訂内容に関する情報提供を行っていきたいと考えている。
 今回も、弘文堂編集部清水千香さんに多大のご迷惑をおかけした。ここにお詫びと御礼を申し上げる次第である。
2007年2月             前田雅英



訂正のお詫び





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